株式会社sustainacraftのニュースレターです。
Methodology Updatesは、炭素・生物多様性クレジットの方法論を扱うシリーズです。本記事では、VerraのARR(Afforestation, Reforestation, & Revegetation)方法論の統一化の動きについてご紹介します。
最近Verraは、VCSプログラムのARRの活動に関係する方法論/モジュールを一つにまとめる方向で様々な改訂を進めています。陸域における最新のARR方法論は2023年9月に公開されたVM0047ですが、VCSのNbSプロジェクトではARR系の活動が様々な形で含まれており、現状では個々の方法論で別々の算出方法が取られています。これまで主流だったCDMのARR方法論と比較して、VM0047ではダイナミックベースラインの採用 (およびそれによる追加性テストの代替)に加えて、リーケージの算出やモニタリング要件の厳格化など、最新の科学的知見が盛り込まれています。基本的にはプロジェクトに含まれるARR活動はこの方法論を参照してプロジェクトを設計するように定めることで、算出方法の統一性と信頼性の向上を目指すことが目的と考えられます。
以下では変更が検討されている3つの方法論について簡単に紹介します。なお、VM0047については以下のニュースレターで詳しく説明していますで、合わせてご覧ください。
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VerraのARR方法論の統一化の動き
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以下、VM0047で方法論を部分的に代替することが検討されているVM0007 (REDD+)、VM0042 (ALM)、VM0033 (マングローブ植林)についてそれぞれ紹介します。