株式会社sustainacraftのニュースレターです。今月より、Monthly Updateという形で、毎月1回、以下のコンテンツをお送りします。
Monthly Methodology Update: 主にVCSの方法論の改訂等に関する概要説明
Monthly VCM Update: VCM市場、及び、海外規制に関する概要説明
今回のニュースレターは1つ目のMonthly Methodology Updateに該当します。
これに合わせて、先日より、本ニュースレターについて無償と有償プランの2種類を用意しています。今後、上記のMonthly Updateのコンテンツ、及び、一部の個別記事も有償プランに含まれる形となります(学術機関・NGO/NPOの方で有償版を購読されたい場合には個別にご相談ください)。
また、今月末にボランタリーカーボンクレジットの新しいウェブサービスをローンチしますが、そのプランでは本ニュースレターのサブスクリプションも含まれる形となっております。現在事前登録を始めておりますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。先日より当社ホームページもリニューアルいたしました。
Monthly Methodology Update
今月は以下の改訂をカバーします。
(1) AUDD (REDD)に関する方法論の改訂 (Verra)
(2) CDM 稲作メタン方法論に関する保留 (Verra)
(3) VM0017 (ALM) の無効化予告 (Verra)
(4) VM0003 (IFM)に関する改訂 (Verra)
(1) AUDD (REDD)に関する方法論の改訂 (Verra)
(link)
AUDDに関する複数の方法論(VM0006, VM0007, VM0009, VM0015, VM0037)を一つに統合するという極めて大きな改訂が進んでいます。
REDDのAUDDにおいては、ベースライン(プロジェクトがなかった場合にどの程度森林減少・劣化がそのプロジェクトエリアで進んでいたのか)をどのように設定するかが大きな論点です。基本的には以下のような形でベースラインを推定します。
参照エリア(Reference Region)を特定
Reference Regionにおける過去の森林減少のトレンドから将来を予測
プロジェクトエリアを含むエリアにおいて、各年でどこが森林減少リスクが高いかのリスクマップを準備する
将来予測をリスクマップに落とし込む
以下の動画において青色がプロジェクトエリア、赤色が参照エリアですが、ここで示されている森林減少の時系列での推移から、ベースラインを計算するために将来どうなるかを時空間で予測していく、というプロセスの話です。