株式会社sustainacraftのニュースレターです。今回はMonthly VCM Updateとして、主に2023年9月に発表されたボランタリーカーボンクレジット市場・海外規制に関するトピックを中心にお届けします。
Monthly VCM Update
今月は以下の内容を紹介します。
A. Voluntary Carbon Creditの市場動向
B. 海外の主要規制の動向
Verraにて新たな無効化理由(Retirement Reason)のオプションが追加
東京証券取引所にてカーボン取引が開始
シンガポール、炭素税制度における国際炭素クレジットの適格基準を設定
News from sustainacraft
本編に入る前に、若干のお知らせです。
経産省のSBIRフェーズ3のテーマB(衛星リモートセンシングビジネス高度化実証)にて採択いただきました。3年間、4.3億円の予算計画で「自然由来の炭素・生物多様性クレジットの定量化に向けた技術開発」を進めます。(link)
Forbes Japanのネイチャーポジティブに資する50社に選出されました。
A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 (Verra)
2023年9月はVerraボランタリーカーボンクレジットでは5,555,393ユニットが新たに発行され、9,861,979 ユニットがリタイアされました。それぞれ前年同月比-35%、-28%と減少しています。
AFOLU(Agriculture Forestry and Other Land Use)セクターに限ると1,863,268ユニットが発行され、3,671,547ユニットがリタイアされています。それぞれ前年同月比-29%、112%となっています。
2023年9月にリタイアされたプロジェクトの一覧(AFOLUセクターのみ)です。上位20件のプロジェクトでリタイアメント全体の約94%を占めています。リタイアされた国別ではPeruが最大(25%)で、その後をBrazil(19%)、Indonesia(18%)、China(17%)、Colombia(6%)が続いています。
Verra AFOLUセクターのカーボンクレジットをリタイアした企業のTOP 20社は以下の通りです。Finance、Consulting、Construction業界の企業がリタイアをしています。第十四位にランキングした2W Ecobank社は、再生可能エネルギー、企業のカーボン オフセット、デジタル金融サービスを提供するブラジルのデジタル プラットフォームです。
B. 海外の主要規制の動向
このセクションではボランタリーカーボンクレジットの用途・品質や、森林・自然資源の保護に関する重要な規制及び関連する情報のUpdateについて報告します。