株式会社sustainacraftのニュースレターです。今月より、Monthly Updateという形で、毎月1回、以下のコンテンツをお送りします。
Monthly Methodology Update: 主にVCSの方法論の改訂等に関する概要説明
Monthly VCM Update: VCM市場、及び、海外規制に関する概要説明
今回のニュースレターは二つ目のMonthly VCM Updateに該当します。
これに合わせて、先日より、本ニュースレターについて無償と有償プランの2種類を用意しています。今後、上記のMonthly Updateのコンテンツ、及び、一部の個別記事も有償プランに含まれる形となります。
また、今月末にボランタリーカーボンクレジットの新しいウェブサービスをローンチしますが、そのプランでは本ニュースレターのサブスクリプションも含まれる形となっております。現在事前登録を始めておりますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。先日より当社ホームページもリニューアルいたしました。
Monthly VCM Update
今月は以下の改訂をカバーします。
A. Voluntary Carbon Creditの市場動向
B. 海外の主要規制の動向
EU Green Claims Law
Core Carbon Principles
Science Based Target for Land
Deforestation Free Product Law
A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 (Verra)
2021年にボランタリーカーボンクレジット市場は急拡大しましたが、2022年は発行(Issuance)、リタイア(Retirement)の両面から横ばいとなりました。
2023年2月はVerraボランタリーカーボンクレジットでは14,151,988ユニットが新たに発行され、15,805,041ユニットがリタイアされました。それぞれ前年同月比+5%、+32%と成長しています。
AFOLU(Agriculture Forestry and Other Land Use)セクターに限ると5,318,671ユニットが発行され、7,414,752ユニットがリタイアされています。それぞれ前年同月比+92%、+47%とより高い成長率を示しています。
2022年は特にAFOLUセクターの発行・リタイア量が減少し、ボランタリーカーボンクレジットの市場全体の縮小をもたらしましたが、2023年年始はAFOLUセクターが持ち直しています。
2023年の年始2か月のリタイアされたプロジェクトの一覧(AFOLUセクターのみ)です。上位20件のプロジェクトでリタイアメント全体の8割を占めています。国別ではインドネシアが最大(23%)で、その後をPeru(19%)、Kenya(13%)、Ethiopia(12%)、Brazil(8%)が続いています。
Verra AFOLUセクターのカーボンクレジットをリタイアした企業のTOP 20社は以下の通りです。Shellは過去数年を見ると毎月2月に年間を通じて最大量のクレジットをリタイアしています。このため、Shellのリタイアメント量は2月リタイアメント総量の3割超を占めています。Oil Industry、Automotive Industry、Airline、Chemical、Consumer業界がリタイアをしています。