株式会社sustainacraftのニュースレターです。今回はMonthly VCM Updateとして、主に2023年4月に発表されたボランタリーカーボンクレジット市場・海外規制に関するトピックを中心にお届けします。
はじめに
先日、プロダクトリリースのアナウンスをしました(詳細については、当社プレスリリースや日経新聞記事をご参照ください)。詳細情報やデモリクエストは、当社ウェブサイトでお問い合わせいただけます。
また、サービスの提供開始と合わせて、ボランタリーカーボンクレジット市場や方法論の最近の動向、及び、サービス概要と活用事例などを解説するウェビナーを開催いたします。ご興味のある方はぜひこちらからお申し込みの上、ご参加ください。
Monthly VCM Update
今月は以下の改訂をカバーします。
A. Voluntary Carbon Creditの市場動向
B. 海外の主要規制の動向
Federal Trade Commission: Green Guides Review
EU Deforestation Free Product Law
Energy Transition Accelerator
A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 (Verra)
2023年4月はVerraボランタリーカーボンクレジットでは17,073,244ユニットが新たに発行され、9,921,802ユニットがリタイアされました。それぞれ前年同月比+11%、+57%と増加しています。
AFOLU(Agriculture Forestry and Other Land Use)セクターに限ると15,246,677ユニットが発行され、3,081,472ユニットがリタイアされています。それぞれ前年同月比+172%、+71%となっています。
2023年4月にリタイアされたプロジェクトの一覧(AFOLUセクターのみ)です。上位20件のプロジェクトでリタイアメント全体の8割を占めています。国別ではBrazilが最大(26%)で、その後をIndonesia(18%)、Kenya(17%)、Peru(10%)、Cambodia(7%)が続いています。
Verra AFOLUセクターのカーボンクレジットをリタイアした企業のTOP 20社は以下の通りです。Energy, Consumer Goods, Consulting, Financial Instite業界がリタイアをしています。三番目にランクしたInterface社は床材を扱う米国企業です。企業のカーボンニュートラル認証であるPSA2060を取得しており、カーボンニュートラルな床材の提供を行っています。
B. 海外の主要規制の動向
このセクションではボランタリーカーボンクレジットの用途・品質や、森林・自然資源の保護に関する重要な規制のUpdateについて報告します。