株式会社sustainacraftのニュースレターです。今回はMonthly VCM Updateとして、主に2023年7月に発表されたボランタリーカーボンクレジット市場・海外規制に関するトピックを中心にお届けします。
Monthly VCM Update
今月は以下の内容を紹介します。
A. Voluntary Carbon Creditの市場動向
B. 海外の主要規制の動向
ICVCM: Core Carbon Principles
Australian: Environmental and Sustainability Claims
Cookstoveに関わる議論
A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 (Verra)
2023年7月はVerraボランタリーカーボンクレジットでは9,063,671ユニットが新たに発行され、7,361,462ユニットがリタイアされました。それぞれ前年同月比-10%、-14%と減少しています。
AFOLU(Agriculture Forestry and Other Land Use)セクターに限ると272,109ユニットが発行され、3,708,155ユニットがリタイアされています。それぞれ前年同月比-89%、+20%となっています。7月は大型REDDプロジェクトからの発行が少なく、大幅な減少が記録されることになりました。
2023年7月にリタイアされたプロジェクトの一覧(AFOLUセクターのみ)です。上位20件のプロジェクトでリタイアメント全体の9割を占めています。今月はVolkswagen社がPeruのThe Jaguar Amazon REDD+ Projectを大量にリタイアしています。この単体プロジェクトだけで全体のリタイア量の半分を占めます。結果、リタイアされた国別ではPeruが最大(56%)で、その後をBrazil(9%)、Canada(8%)、Indonesia(7%)、China(5%)が続いています。
Verra AFOLUセクターのカーボンクレジットをリタイアした企業のTOP 20社は以下の通りです。Automotive, Mining, Energy, Internet, Engineering, Food & Beverage, 業界がリタイアをしています。