株式会社sustainacraftのニュースレターです。
Methodology Updatesは、炭素・生物多様性クレジットの方法論を扱うシリーズです。本記事では、Verraの農地管理(ALM: Agricultural Land Management)の方法論のアップデートをご紹介します。
Verraは現在、ALMプロジェクトに関する方法論であるVM0042について、メジャーアップデートとなるv3.0を開発しています。検討されている主な変更点としては、1)ベースライン計算方法のオプションの追加、2)土壌サンプリングに関するガイダンスの拡充、3)アグロフォレストリー活動における排出量・除去量計算方法の改訂などです。今のところ、3点とも既存の方法論の補足や関連する別の方法論で導入された最新の科学的知見の反映を目的とするもので、算出の考え方や最終的なクレジット量に大きな影響を与えるものではなさそうです。
しかし、以前のニュースレターでも触れた通り、ALMプロジェクトは今後除去系クレジットの重要な供給源となると考えられており、その意味では動向をきちんと抑えておくことが重要だと思われます。
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VerraのALM方法論に関するメジャーアップデート
(link)
Verraは現在、農地管理改善(ALM)に関する方法論であるVM0042のメジャーアップデートとなるv3.0を開発しています。リンク先の記事では、検討中の変更点や今後のスケジュールなどを公開しています。2024年6月19日にWebinarも行っており、そこで提案された内容に対する事前パブリックコメントも募集開始しています。
まだ具体的な情報は不明な部分も多いですが、以下ではWebinarの内容を元に、冒頭で述べた3つの大きな変更点である、1)ベースライン計算方法のオプションの追加、2)土壌サンプリングに関するガイダンスの拡充、3)アグロフォレストリー活動における排出量・除去量計算方法の改訂について簡単に紹介します。